【コミュニケーション豆知識】13 <発声・滑舌練習(1) >
「いい声」を出すとき、まず大切なのは腹筋。
ということで、このカリキュラムでは腹式呼吸法の練習をします。
まずは、姿勢を正しく、肩の力を抜きます。緊張して、どうしても肩に力が入ってしまう時は、肩をできるだけ耳に近づけて、「ストン」と力を抜いて肩を落とす。これを数回繰り返しましょう。リラックスしている時に一番「いい声」が出ます。
片手の手のひらをおへその少し下あたり、下腹部にあてます。ゆっくり口から息を吐きます。全部吐ききったら、ゆっくり鼻から息を吸います。このとき吸った息をお腹の底にためるイメージで。
全部吐ききったら、自然に鼻からゆっくりと息が入ってくるのを感じます。その息をお腹にためる、その息を吐く、を繰り返します。
この時、頭の先からつま先まで1本糸が通っているつもりで。頭の先は宇宙へと、つまさきは地球の中心につながっているイメージをもつと良いでしょう。
次に発声練習。
腹式呼吸の吐く息に声をのせる感じで、ゆっくりと「あ、あ、あ、あ、あーーーーーー(息が続くまで)」と声を出します。
「あ」を4回言ったあと、息を吸って「あーーーーー」と最後に続けます。このとき何秒続くか計測してみましょう。
男性なら30秒、女性は20秒を目標に。「吐く息に声を載せる」という経験がないと10秒ほどしか続かないこともあります。
最初は短くてもOKです。何度も練習していくうちに、少しずつ長く「息に声を載せる」ことができるようになります。(T)~3級認定講座より~